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メーカー財団、解散へ──MakerDAOも運営をコミュニティに移行

DeFi(分散型金融)のパイオニアは、分散型でスタートし、分散型に戻ろうとしている。

メーカー財団(Maker Foundation)は20日、創業者のルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏が以前から約束していたように、運営を自律分散型組織(DAO)であるメーカーダオ(MakerDAO)に完全に移行すると発表した。

クリステンセン氏は「財団は今後数カ月以内に正式に解散する」とブログに記した。それ以上の具体的なスケジュールは明らかになっていない。

メーカーダオは、DeFi(分散型金融)プロジェクトの中でも多額の預かり資産を保有してことで知られている。早い段階から自律分散型組織(DAO)を模索していたが、2018年に伝統的な組織構造に移行し、内部には緊張と分裂が生じた。

メーカー財団は、メーカーダオ(MakerDAO)のガバナンストークン「MKR」の保有者が、プロジェクトの管理、チームの管理、必要なアップデート、世界中での利用促進といったあらゆることに対応できる準備が整うまで、プロジェクトを管理するために作られた組織だ。

その目的は、本拠地を徐々に分散化させていくことにあったと言える。クリステンセン氏は20日、以下のように記している。

「メーカーの初期段階から、関係者全員が科学的なガバナンスの枠組みを考案し、いつでも、どこでも、誰でも使える新世代のオープンな金融サービスのためのインフラを作るために精力的に取り組んできた。皆が成功を望んでいたが、保証されていないことを理解していた。我々は、きわめて独立的で、情熱的で、献身的なメーカーコミュニティのみが最終的に成功を現実のものにできると気づいていた」

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これまでの歩み

米CoinDeskが2019年にクリステンセン氏を取材した際、同氏はもはや自分が責任を負わなくてもよいプロジェクトを楽しみにしているように見えた。

クリステンセン氏は財団の初期から、このための準備を進めてきた。今回の動きは会社を清算し、運営をコミュニティに移行すると発表して業界に驚きを与えた暗号資産取引サービスのシェイプシフト(ShapeShift)の動きと重なる。

メーカー財団は、初期のベンチャー投資家の要請を受けて、2018年に設立された。この経緯は2019年はじめ、MKR保有者との間に緊張を生んだが、それ以降はおおむね順調に推移した。

2020年4月、クリステンセン氏は、より多くの権限をコミュニティのメンバーに委ね、その時間に応じて報酬を支払うという分散化を目指した計画を発表した。

前述したように、メーカーダオはDeFiを代表するプロジェクトの1つだ。

2020年3月、暗号資産市場が暴落し、イーサリアムも急激に下落した際には、プロジェクト全体で数百万ドルの担保不足となり、試練にさらされた。その後、メーカーダオは対応する暗号資産を増やしている。これは、より多くの資産を組み込めば、どれか1つの価格が下落しても、プロジェクト全体への影響は小さくなるという考え方に基づいている。

クリステンセン氏は、最終的には現実世界の資産を担保として組み込むことを考えている。

メーカーダオは3月、コアユニット(Core Units)という枠組みを作った。プロジェクト運営で重要な役割を担う委員会であり、かつてメーカー財団が担っていた業務を行う。

「私は再び1人のコミュニティメンバー、そしてメーカーフォーラムの参加者となることを楽しみにしている」とクリステン氏は記した。

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